14.ハナからタメ口

〜オマエは誰だ!〜

 えー、皆さんは、あたためてもらうお弁当を店員に「あたためますか?」と訊かれたら、どう答えますか?

1.「お願いします」
 これはまったく問題なし。お願いされちゃあやりますとも。
2.「はい」
 ちょっと難あり。なぜならすっげえボソッと言う奴もいるし、はいと言っておきながら質問を勘違いしたらしく慌てて「いや、いいです」と取り消す奴もいる。どう聞き違えるんだか?
3.(無言で頷く)
 おまえ……そんなに店員と話したくないのか? それともおまえの口は飾り物か? 頷き加減もちょっと下を向いた程度だったりしちゃ、解んねえんだよこっちは。喋れ。
4.「うん」
 さて、今回はコレが問題なのだ!

 コンビニに限らず「どこでも誰でもタメ口」な奴がいる。それが「親しみやすいオバチャンのタメ口」だったならまだしも(コレもいそうでなかなかいないけどね)、オッサンと若い男、いや、やっぱりオッサンが問題なのだ。
 まず若い男についてだが、こいつらは無言かボソッと言う奴が多い。でも「うん」野郎も確実にいる。誰しも子供の頃に「うん」って答えたら「『うん』じゃないでしょ! 『はい』でしょ!」と教育する母親、ってな風景が昔はあったけれども、最近は馬鹿親がやたらと多いから、そんな「しつけ」もしないのだろう。だから高校生や大学生、もしくはヤンキーなんかはすぐにタメ口を利くのだろう。タメ口は宇多田ヒカルになってから利きなさい。
 で、その親の片割れ、父親もやっぱり馬鹿なんだな。
 あたためますか? と訊けば「うん」と答えるだけじゃなく「煙草ないの?」「お釣りは100円玉でくれよ」「ああ、小銭くれてやる」……オマエは何様なんだ! この「お客様」め!
 だってさ、考えてごらんよ。僕とオッサンは初めて会ったんだよ? まったくの他人なんだよ? そんな奴にいきなりどうしてタメ口利かれなきゃいけないんだっての! そのうえこういう奴が所謂「お客様」ってなヤツで、自分に甘くて店員に厳しい。無理難題を言い渡すお代官気分の連中なのだ。
 ちろっと書いたが、小銭も問題なのだ。だってさ、ガム1個(99円)買うのに万札なんぞ出しやがって、仕方なしにお釣り(というか両替金)の9,901円を出そうとレジを打った直後に「ああ、小銭もくれてやるよ」とくるんだぜ!
「くれてやる」だとぉ?
 ふざけんな! こっちはオマエの万札を「両替してやってる」んだぞ! そこでオマエはガム1個ごときを買うことで立場誤魔化してんだぞ! そこへきてどうして「くれてやる」なんて言えるんだ! じゃあこっちが「もらってやるよ」と言ったらどう思う? こちとら不良店員の烙印だろう? ああ解ってるさコンビニに平等なんてありやしねえよ。
 っていうか、あんたは誰なんだよ?
 初めて会った人間に、どうしてそこまで偉そうな物言いをされなきゃいけないんだ? その口の利き方って、店員を「家来」だの「召し使い」だのに勘違いしてるっていう証拠なんじゃないの? どうして店内を物色もしないヤツにいきなり「あんちゃんビニールのヒモねえのかよ」なんて言われなきゃいけないんだ?
 というわけで、コンビニ店員諸君は「ハナからタメ口」のヤツには重々気を付けたまえ。ああ、でも一般生活でも「ハナからタメ口」のヤツに碌なヤツはいないか……。

 そうそう、オマケ話をもうひとつ。
 ひょっとするとアリかも、ってな微妙な女の娘がジュースを持ってきた。ウイスキーのロックをシングルで3杯ぐらい、そんなもんでイケる(?)ぐらいだ。しかし表情が不機嫌というか、ぶすったれている。いや不機嫌なわけじゃなく、それはこの娘の性格がよろしくないことを意味しているようだ。
 だって僕が「袋はお使いになりますか?」と訊いたら、答えがこうだ!
「要らない」
 ああここにも「ハナからタメ口」が! そしてお支払いはご多分に漏れず、万札でした。
 その途端、僕の中での評価が「ウイスキーのストレートを2杯でイケるかも知れないけど後悔することしきりだろうから膝をつねってやめておく」に変わりました。因みに「微妙な女の娘」から「気を付けるべきオバハン予備軍」にも。
 というわけで全国の婦女子も、それを狙っている男子も、合コン帰りのコンビニ買い出しには気を付けたまえよ。女子、本性バレるぞ。男子、お持ち帰りして後悔するぞ。