3.立ち読みし過ぎ!

〜それはまだオマエのモノじゃない!〜

 立ち読みは、まあしゃあない。僕だって「買うほどのもんじゃないけどちょっと見たいなー」ってものは立ち読みで済ませるし。でもね、店員が掃除とか棚整理とか仕事があるのにずっと立ち読みしてるのってどうよ? 邪魔で邪魔でしょうがないんだけれども。
 こないだ僕、本の棚をずらして店の表に見えるようにガラスにポスター貼ってたのね。棚がまた、重いのよ。よっしゃポスター貼ったそんじゃ棚を戻そうか、と思ったらずらした棚の前で客が立ち読みしてるのよ。ああもう邪魔だなこれじゃ棚の位置戻せないよ、と思って「すいませんちょっと失礼しまーす」って言ったんだけど、野郎、一歩後退するだけでずっと読んでやがる。それでも邪魔なんだってば。しょうがないからそのまま無理矢理客と棚の間に分け入って棚を押してると、その客、何と「チッ」って舌打ちしやがった! すんげえ不機嫌な顔して、僕が棚を戻してどくなりハイ読書。結局しばらく立ち読みした挙げ句、おにぎり一個買って立ち読み分が誤魔化せたと思って帰って行きやがりました。
 あとねー、掃除はやっぱり客の少ない深夜にやるんだけど、そういう時に限って立ち読み野郎がいっぱいいるのな。でもバイトの時間内に終わらせなきゃ、と思って掃除してて、しょうがないから「ちょっと失礼します」って本棚の列をモップで走ってもさ、客ってびくともしないでやがんの! こっちは強く言えない立場だから「失礼します」という常套句を使うしかないのよ。そんで、あとは客に「どいてください」って意志を読みとってもらおうという、引いた姿勢しか保てないのよ。なーのに奴ら、芸能人の追っかけ記事を鼻の穴広げてふーふー読んでるか、偉そーに気難しい顔して政治欄を読んでやがる。買えっつうんだよ。コノヤロ。
 まあ「立ち読みは適度にね」ってことなんだけど。あー消化不良。