ビクター AV−28AD1
定価\175,000 (2000年7月発売、発売日購入)
自然な色合い・鮮鋭感のある映像と、お洒落なルックスのモニター
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主な特徴
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1.477万画素ナチュラルプログレッシブ
2.第三世代ワイドGRT
3.デジタル4メガ10ビット3次元Y/C分離
4.デジタルノイズクリア
5.デジタルスーパーディティール(DSD)
画 質
★★★★★
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まず、画像ポジションを「スタンダード」とした時の印象から。
本機の映像を一言で言い表すなら、極めてナチュナルでクリーンな映像である。
作為のない、素直な映像。輪郭を太くするでもなく、
色を鮮やかに見せようとして人工的になることもない。
I/P変換は「477万画素ナチュラルプログレッシブ」なるアルゴリズムで行っているが、
動きボケやジャギーといった、よく言うI/P変換の弊害が見られず、
チラつきのない、安定した、かつ鮮明な画像を映し出している。
地上波の受信映像も、「第三世代ワイドGRT」の効き目は確かだ。
なくならないまでも、ゴーストは確実に低減される。
「3次元Y/C分離」で、ドット妨害やクロスカラーはほぼ抑え込まれている。
「デジタルノイズクリア」、これもまた効き目は確か。
S−VHSの再生映像に乗っているザラザラノイズが
劇的に減る。もともとノイズが少ないDVD等では判らないが・・・。
画像ポジションを「シネマ」にすると、よくいう“フィルムらしさ”が出てくる。
色が正確に出てくるようになる。映画を見る時にはシネマ設定が必須。
525iソースは525Pにして表示される。固定画素方式のディスプレイでは
スケーリングが入るためボケる傾向があるのに対して、
本機は垂直方向のスケーリングはないので、鮮鋭感が高い。
ブラウン管の「走査」という仕組みが効いている。
ハイビジョン映像もまた素晴らしい。通常のNTSCソースでも、DSDによって
輪郭はハイビジョン並みになっているとは言うものの、やはりハイビジョンは別格。
圧倒的な情報量である。それを受け止めるだけの能力が本機にはある。
ブラウン管はSONYのWEGAのようなファインピッチ管ではないので
走査線の密度に比べてピッチの粗さが目立ってしまうのは致し方ない。
また、固定画素方式のディスプレイでは1080iは1080Pにして表示するが、
本機は1080iのまま表示する。これも液晶・プラズマテレビ全盛の現代に
あっては貴重なことである。
音 質
★★★
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本機は一般のテレビに比べれば、まずまずの音質ではないか。
リアカバー内にある低音用スピーカーのお陰で、音は安定しているようだ。
ただ低音を欲張るとキャビネットが共振して「ビリビリ」という音が盛大に聴こえてきて、
「ペコペコ」という、情けない音になってきてしまう。
BBE回路、これは常時ON。OFFにすると途端に音がこもってきてしまう。
スペシャライザー、これは好みに応じて、か。ONにすると、多少響きが付く。
操作性
★★★
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リモコンは持ちやすい。ボタンも大きく、押し間違えることはないだろう。
画像調整、画面アスペクト切換などはメニューで一括して行う。
その分ボタンの数が減ったが、却って操作が煩雑になった感は否めない。
「スタンダード」「シネマ」といった画像ポジション、「パノラマ」「フルモード」といった
画面切換などは独立したボタンを設けてもよかったのではないかと思う。
デザイン
★★★★★
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これは文句ないっしょ!シルバー一色端なご時世に、ブルーをあしらったフレーム、
何とお洒落なデザイン!\(゜∇゜)/部屋の雰囲気まで変わる気がしてしまいます。
恐らく女性にも好評ではないでしょうか。
総 評
★★★★★
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長い間使ってきて、不満はない!文句のつけようがない画質、おしゃれなデザイン、
これだけで本機の存在価値は十分である。
液晶テレビが登場して、ブラウン管の優れた動画再現性が見直されている。
また蛍光体自体が発光しているので、発色も素直で色再現範囲も広い。
長い付き合いになりそうである。
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