ビクター SX−LC33
定価\42,000 (2003年2月発売、使用期間05年7月〜07年5月)
オブリコーンを対称配置し優れた放射特性を実現した定番モデル
■スタンドは若月製作所の「ST−12X」
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主な特徴
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・駆動中心をずらすことで共振を分散しクセのない音を実現するアルミ・オブリコーン
・80kHzまでの広帯域再生を可能にする純金プレーティング・ピュアアルミ・ドームツィーター
・アルミダイキャストフレーム、スパイダーサスペンションなどの高音質パーツ
・フルレンジのように自然に音を放射するアブリーク・オムニアレイ配置
・ウーハー14.5cm×2、ツイーター1.9cm、再生周波数帯域:52Hz〜80kHz、能率:89dB
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音 質
★★★★★
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センタースピーカーということで、主に映像ソースでの印象になる。
14.5cmウーハー×2発ということで、低音再生能力の高さはなかなか。
映画では男性のセリフの厚みが感じられ、リアリティは高い。
「映画の音の7割はセンタースピーカーから出る」という話もあるように、
DVDのサラウンド音声のセンターにはセリフのみならず
背景の音楽や効果音も多く入っているが、これらの再現性も高い。
微小音も鮮明に聴こえてくるし、背景音楽もスケール感が豊かだ。
音楽ライブでも、低音再生能力の高さが躍動感につながる。
ドラムやベースの音が迫力豊か。高音の粒立ちもきめ細かく再現。
もちろんボイスも、ハッとするようなパフォーマンスの高さ。
音に関して、気になる点が見当たらない。
デザイン・端子等
★★★★★
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写真を見ての通り、非常に美しい外観になっている。
そして8kgの重量が示す通り、堅牢な作りにもなっている。
スピーカーは通常では6面体を構成するように木材を組んで
エンクロージャーを形成するのだが、本機はその表面に
光沢塗装が施されたシートが貼られているようだ。
シートというと安っぽいイメージだが、実物は全くそんなことはない。
ただしシートの継ぎ目が1箇所底面に見える。
シートを貼っているのだから、これは仕方がない。
ウーハーのアルミ素材を生かしたシルバー色、
純金の色そのものが輝きを放つトゥイーター。
性能を追求したうえで美しいというのは最高である。
背面の端子も堅牢。サランネットのビクターロゴが回転し
横置きにも対応するきめ細かさ。
総 評
★★★★★
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迫力ある低音から粒立ちの良い高音まで再現する高水準の音質と、
非常に美しい外観、堅牢なキャビネット。
1本4万円のセンタースピーカーとして非常によくまとまっている。
センタースピーカーを選ぶ時には、本機が一つのリファレンスとなるだろう。
Gold Signature 20の導入をきっかけに、音楽中心のシンプルなシステムに
することにし、本機はヤフオクで売却した。
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