AV - eye
   
ここはエディが思いついたAV機器に関する妄想・体験について語ったり、新製品についてコメントしたりするところです。

SACD&ボーズ体験記

(2004.1.8)


   友人がマランツのSACDプレイヤーを購入したので、早速お邪魔した。
   SACDをちゃんとした環境で聴くのは私は初めて。
   また、ボーズのスピーカーをいくつか聴く機会もあったので、併せて報告する。

  ― Super Audio CD 初体験 ―


marantz SA8260
(定価 99,800円)
独自の電圧増幅モジュールHDAM、SACD/CD専用メカなど高音質技術を満載したマルチチャンネル対応SACDプレイヤー。
  今までSACDやDVDオーデイオといった
  高音質ディスクは、店頭やデモなどでさっとは
  聴いたことはあるが、静かな環境で身を入れて
  聴いたことはなかった。
  そこに、友人がSACDプレイヤーを購入した
  というので、早速お邪魔して聴かせていただいた。
  
  友人が購入したのはマランツ「SA8260」。
  最近流行の、DVDビデオもかかるユニバーサル
  タイプではなく、SACD及びCDの専用機。
  より純粋な、オーディオ機器然としたキカイだ。

さてそのSA8260と対面し、まずその高級感あふれる外観に圧倒される。
2〜3万円あたりのDVDプレイヤーとは物量の投入具合が違う。
前面はきっちりと重厚な金属、ボタンやトレイに至るまで剛性が高められている。
トレイの開閉が厳かで、音楽を聴く気分を高めてくれる。

友人が買ったSACDソフトは矢野顕子のハイブリッド版ソフト。
そう、一枚のディスクにSACDとCD両方が収録されていて、
両方の音質を比較しながら楽しめるというものだ。
逆に、SACDとCDの音質差が浮き彫りにされるという、
メーカーにとってはある意味恐怖のディスクである。

さてその音質。SACDから聴かせていただいた。
視聴機器は、スピーカーはウエストレイクオーデイオ「Lc5.75」、
アンプはヤマハ「DSP−AX8」である。
粒立ちがよく、ボーカルも実在感が感じられる。鮮度が高い。
続いて同じ曲をCDで聴く。
ん??これCDでしたよね?・・・差が分からない。
「今SACD?それともCD?」と確認しないと、今流れているのがどっちか分からない。
これは困った。ピアノと声だけの曲が多い矢野顕子ではなく、
ジャズやポップスのSACDを聴けば多少とも差が分かる可能性もある。

今回は2chだったが、SACDやDVDオーディオの本領はマルチチャンネル。
今年中にユニバーサルプレイヤーを買って、自分自身のシステムでも試してみたい。

それから、音楽を聴くというのは、一種の厳粛さが求められるときがある。
これは私だけでなく、音楽を愛する人ならば誰しもが思うことであろう。
音楽は普段は「ながら」でBGM的に聴いている時が多いと思うが、
時にはスピーカーに向かい合って、目を閉じて、体全体で音楽に浸りたい瞬間というのがある。
そのときに、プレイヤーがチンケでは、その厳粛な気分も半端になってしまうというもの。
「チンケ」というのは、音質云々もあるが、主には外観だ。
前面がプラスチックの、2〜3万のDVDプレイヤーでは少々満たされない。
ましてやDVDレコーダーなんかでCDを再生するなんて非国民なことは私にはできない。
ああ高級感(高級ではない)のあるユニバーサルプレイヤーが欲しい・・・

  ― ボーズの人気スピーカーを聴いた! ―


BOSE
 55WER(左)(定価 98,000円)
33WER(右)(定価 24,900円−1本)
小さいドライバながら、共鳴現象を利用して振動を増幅、そのサイズからは信じられない低音を生み出す。
  
BOSE 125
(定価 49,800円)
大ヒットモデル121がリファイン。フルレンジならでは特長はそのままに低域再生能力を拡大した
  私はボーズファンである。
  そのくせボーズ製品を買ったことはないが。
  さて最近のボーズの売れ筋スピーカーを聴ける
  チャンスがあったので、その報告だ。
  
  私も今年はスピーカーを刷新しようと企んでおり、
  とりわけ海外製への執着心が強くなっている。
  ボーズ、JBL、B&W、KEFあたりが頭にある。

  先日ボーズショップなるお店を発見した。
  そこはボーズのスピーカーをスイッチ一つで切り替えて
  自由に聴けるという便利なスペースがあり、
  ボーズスピーカー同士の音質比較がしやすい。
  トールボーイの55WER、その弟分の33WER、
  そして今人気の125の3つを聴いた。

  125はボンボンという箱鳴りが目(耳)立つ。
  高域の解像感もイマイチ。音の粒立ちも良くない。
  125は壁に直接張り付けられるようにして設置されて
  いたので、余計に箱鳴りが強調されていたのかも
  しれない。でも印象は良くはなかった。

  33WERは高域はまずまずはっきり聴こえる。
  低音があまり出ない。しかし近くに耳を近づけると
  かなり出ていることが分かる。そのサイズからは
  ちょっと信じられない感じだ。
  視聴スペースは広い空間だったが、6畳位の狭い部屋
  ではまずまずバランスの良い音を聴かせてくれる
  のではという期待が持てた。

  55WERは高域から低域まで最もバランスが良い。
  高域は粒立ちの良い、鮮度の高い音を再生。
  低域も良く伸びている。トールボーイならではの
  スケール感も感じられた。とにかく余裕を感じた。
  私なら間違いなく55WERを買うなと思った。
  
  私はフロント3本のスピーカーを一気に刷新する予定だが、
  私はシアター用途も重視しているので、
  55WERと同等の力を持ったセンターがラインナップ
  されていないのが痛い。正直言って33WERでは
  55WERと差があるのは確か。
  つまり私は、フロント3本のSPを刷新するにあたり、
  「まず本格派のセンターSPありき」でモデルを選定する
  つもりである。

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