V - eye
エディが思いつきでAVを斬る!語る!

LP−Z2導入記

(2004.2.24)


10年の夢・プロジェクター購入、大画面デビューを果たしたエディ。
画質に関することは、もうちょっといろいろなソースを見てから報告することにし、
今回はプロジェクターとスクリーンを導入したときの様子を徒然と書いてみる。


   ― いざ購入! ―

昨年末からにわかに盛り上がってきていたプロジェクター購入の機運を受け、
前回のAV−eye「低価格プロジェクター、 買いはどれだ!」で、
購入機種をサンヨー「LP−Z2」に決めた。

ネットなどから、どうやらプロジェクターは初期不良などが起きやすいようで、
購入は通販ではなく近所のちゃんとした店舗にする。
某有名AVショップでと思っていたが、諸事情によりあきらめ、
ヨドバシカメラで182,400円+15%ポイントで購入した。
スクリーンは24,000円だったがポイントで購入できた。


三洋 LP-Z2

パネル
 0.7型 (16:9)
画素数
 1280×720画素
明るさ
 800ANSI(最大)
コントラスト
 1300:1
レンズシフト
 上下
デジタル端子
 DVI
騒 音
 24dB(最小)
重 量
 4.1kg
 


   ― スクリーン選び ―

スクリーンはキクチ科学研究所のグレイマットアドバンス、
「AMV−80HDC」(定価30,000円)をチョイスした。
スクリーンの種類としてはマット、パール、グレーマットなどがあるわけだが、
私は黒の再現性を重視するということにして、グレー生地に決めた。
言うまでもないが、黒がしっかり出るということはコントラスト感を出すためには
必須である。くしくもLP−Z2は黒の再現性にこだわったモデルであるから、
グレーマットと合わせれば液晶プロジェクターとしては
最強のコンビになると言っても過言ではない。


 左は白い紙、右はグレイマットである。
 室内で光量が不足気味のため、白も灰色に写って
 しまっているが、グレイマットとの差は歴然だ。
 グレイマットだと黒がより黒らしく再現されるが、
 他の色まで影響を受けたりしないのか?という
 懸念があるが、キクチのHPを見ると大丈夫らしい。
 

電動巻上げ式、スプリングローラータイプ、掛図式の順に安価になるが、
私の場合スクリーンは出しっぱなしで問題ないし、設置も簡単ということで掛図式にした。

インチサイズは100インチか80インチか迷ったが、密度感を重視して80インチとした。
しばらくはDVDと地上波、つまりはNTSC方式をメインソースとするため、
あまり大きいと”なまった画”になってしまうという危惧があったからだ。
80インチでも十分大きいと判断し、80インチとした。
実際に80インチスクリーンが到着した際には、予想以上の大きさに驚いた。
100インチを買っていたら結構大変な事態になっていたのでは?とホッとした。

   ― コードが足りない! ―

プロジェクター導入のために部屋の配置替えをして、AVアンプの位置が変わった。
ということはAVアンプからスピーカーへの距離も変わるということで、
長いスピーカーケーブルを手配せねばならなくなった。

10数メートルのスピーカーケーブルを買うとなると、費用はバカにならない。
800円/mのものを12m買ったら壱万円である。壱万円。辛い。
ケーブルほどコストパフォーマンスが見えないものもないと個人的には思っている。
100円/mのものを10000円/mの高級ケーブルにするのなら、
その分もっといいスピーカーを買った方がよほどいい音が出る。
要は、どこに資源を集中投下するかという問題になるのだが。

話題が逸れたが、結局ドイツのモニター社の180円/mのものを購入した。
太さの異なる2種類の銅線を合わせて周波数特性を確保した仕組み。
電流は高周波になればなるほど銅線の表面しか流れなくなるという性質がある(表皮効果)。
つまり太い線を使うよりも、細い線をたくさん撚り(より)集めた方が
高域の周波数特性は伸びるのである。

D端子ケーブルも長いものが必要になり、3mを買った。
3,600円なり。高いな。DVDプレイヤーが1万円やその辺で買えるのに、
それに3,000円のケーブルとは、見合わないな。

   ― スクリーンを設置 ―



 スクリーンが到着し、その巨大さに驚いたが、早速設置を開始。
 爪付きのフック(上部)、S字フック(下)、そして50cmのチェーン。
 
 寮のため、なるべくなら釘などを打ちたくなかったこと、
 フックならばスクリーンの左右へ移動するのもたやすく、
 位置決めが楽になること、などが理由でフックを使用した。
 
 チェーンは、S字フックを挿す位置を3cm程度づつ容易に
 ずらすことができるため、スクリーンの高さ決めが楽になること、
 などの理由でチェーン+S字フックを使用した。
 
 スクリーンの重量は2.3kg、片方では1kgあまりの重量がかかる
 ことになるのだが、安定性は全く問題なさそうだ。
 
 3つの材料とも東急ハンズで購入した。チェーンはメートル単位で
 価格が設定されていて、希望の長さに切ってくれる。
 3つ合わせて1,000円程度だったと思う。
 
 予めスクリーンの縦寸法、スクリーンの下端の床からの高さなどを
 計算して、チェーンを50cmに切ってもらったので、
 結局チェーンはあまることなくぴったりであった。

   ― プロジェククターを設置 ―

設置といっても、従来のようにスクリーンのド真ん前に鎮座させるといった
イメージとは雲泥の差の簡単さであった。

スクリーンのド真ん前には座椅子を設置、その脇にLP−Z2を置く。
電源スイッチを投入し映像が映ると、レンズシフトレバーをグルグル。
映像が上下左右に平行移動!!私の場合、視聴位置の右に設置したので、
画面を左に移動、さらに上にも移動させ、ズームも少々調整して
スクリーンいっぱいの映像を得た。なんという手軽さ!!すごい。

DVDソフトを視聴した。「マトリックス」はシネマスコープサイズ収録
のため、画面の上下に黒帯が残る(下写真左)。
レンズシフトを使えば、下の黒帯をスクリーン外に追いやることができ(下写真右)、
スクリーンへより集中できるようになる。また黒浮きで黒帯が灰色になって
目障りな場合も、下部だけだが解消される。これは設置以外の副次的なメリットだ。

上下に黒帯。黒浮きもある。

指一本で下の黒帯を追放。


閉じる