かねてから目をつけていたモデル。英国KEF社の製品だ。
音の理想である点音源を高次元で具現化した「Uni−Q」ドライバーが
文字通りユニークだ。ツイーターから発せられた音は、ウーハーのカーブを
ホーンのように利用して広範囲に発散するようにコントロールされる。
明快なステレオイメージ、さらにこれが広範囲で確保される、
という理論は説得力がある。さらに流麗なカーブを描いたエンクロージャー、
光沢のあるユニットも、インテリア性十分。
さらに中国で組立を行っているということで、お買い得感まで十分だ。
センターは「Q9c」、全く同じユニットと使ったものだ。
音のつながりでは全く心配要らない。定価は同じく55,250円。
KEFは扱っているお店が少なく、ちょっと足を伸ばして聴きにいった。
組み合わされたアンプは富士通テンのECLIPSEのアンプ。
中島美嘉のジャズ「Love Addict」を聴く。
確かに音像は鮮明に定位する。だが、中域から低域にかけてが芳しくない。
中低域が薄く、張り出し感がない。
低域も早くから落っこちている印象。迫力・スケール感もない。
現在使っているV707と大差ないという感じ。
期待していただけにがっかりしてしまった。
最近HiViに掲載され、★5つを獲得、「かなり売れてます」と店員。
だが私にはその良さは伝わってこなかった。
確かに安めで、デザインはいいし、音もそこそこなんだけど。
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