V - eye
エディが思いつきでAVを斬る!語る!

地上デジタルを見ようかな〜

(2004.8.26)


   地上デジタル放送が視聴可能な地域が徐々に拡大してきており、
   私が住む地域もどうやら見られるようだ。今回は地上デジタル、
   しいてはハイビジョンを導入することについて検討してみる。


    ― 地デジの時代が来た ―

 地上デジタル放送が始まったのが2003年の12月1日。
 当初視聴可能な地域は東京タワーのごく近傍だけに限られたが、
 ここに来て電波の出力がにわかに強くなり、量販店で見る限り、
 私が住む神奈川でも全チャンネルが受信できるようになったようだ。

 地上デジタル放送はハイビジョン放送が基本だ。ただしばらくは、
 D1ソースをアップコンバートした“いんちきハイビジョン”が多そうだ。
 このあたりは徐々にハイビジョン化が進んでいくと願うしかない。
 しかし、D1レベルでもデジタルならではの長所がある。
 1つはゴーストが皆無。そう、アナログ地上波用のゴーストリダクション
 なんてのは全く不要になり、スッキリした映像が受信できるのだ。
 2つ目は解像度。地上波やアナログBSでは水平解像度が330〜350本程度
 なのに対し、デジタルは500本程度に伸びている。

 そんな訳で、ハイビジョンが見られるのはもちろんのこと、
 GRT付DVDレコーダを買うような高画質エアチェックファンは
 右へならへ!で地デジチューナーを買うべきなのである。
 さらに私は液晶プロジェクター「LP−Z2」を買って、
 「次はハイビジョンだ!」と息巻いているわけであり、
 地上デジタル放送を見る機運が高まっているのである。

    ― ハイビジョン見るなら録画機器も ―

 私はハイビジョンは初めてではない。2002年初頭にBSデジタルチューナを
 購入し、ハイビジョンに参戦を果たしている(こちら)。
 しかしその年の11月には手離してしまっている。
 その原因は、単体チューナーならではの使いづらさだった。
 地上波と並列で選局できず、いちいち外部入力にしなければならない。
 また、ハイビジョンで録画する手段がなかったため、
 見たい番組があったらリアルタイムで見なければならず、
 S−VHSで録画予約するとなるとチューナーも面倒を見なければならない。
 
 しかし地上デジタルでは、単体チューナーでも問題は少ない。
 地上デジタル放送は地上アナログと同じ内容だから、
 テレビはずっと外部入力のままで、単体チューナー側で
 地上デジタルとBSデジタルを切り換えればよい。
 また録画に関しても、チューナーと録画機器をi−LINK接続
 すれば、チューナー側のEPGで録画予約ができてしまう。
 
 時間が不自由な社会人、やはりハイビジョンを見るとなると
 録画機器も必須となろう。ハイビジョン録画可能な機器の
 選択肢はブルーレイディスク、HDD、D−VHSとあるわけだが、
 ブルーレイは機器自体が高価で、ディスクも高い、
 互換性や規格の点で見通しがはっきりしないなどの点で門前払いとする。
 
 そういう訳で、ハイビジョン視聴&録画のためのシステムを考えていく。

    ― 単体チューナ+D−VHS ―

Victor
HM-DHX2

(予想売価 90,000円程度)
※9月下旬発売予定

 

 地上デジタル放送とアテネ五輪のおかげで、復活の兆しがあるのが
 D−VHSだ。まあ考えてもみれば、VHSと互換性があり、
 ハイビジョンを劣化なく最大4時間録画可能、それでいて
 ハードは最安5万円程度、メディアも3桁で購入可能と、
 良いところはいっぱいある訳で、「D−VHS?なにそれ?」とか、
 「DVDが一番キレイなんでしょ?」なんて言う人がいたり、
 ハイビジョン録画メディアとしてほとんど注目されていない現状が
 ちょっと信じられなかったりする。
 
 D−VHSはリムーバルメディアということで、タイムシフトも
 ハイビジョンライブラリの構築も思いのままだ。
 ディスクと比べると体積がかさむ、ドロップアウトなどの点も、
 コストパフォーマンスを考えれば納得だ。
 
 さて本機は久々のD−VHSの新作だ。何よりもHDMI端子の
 搭載が目を引く。ハイビジョン録画機器として初めてとなる。
 D端子をデジタルの“D”と勘違いしている人が少なくないが、
 デジタルの映像端子はDVカメラのi−LINKしかなかった。
 アナログではなくデジタル直結でディスプレイと結ぶことで、
 鮮明な映像が見られるという仕組みだ。
 HDMI対応の「LP−Z2」とつないでピュアハイビジョンを見る
 などという夢のような世界が実現するのか?
 
 ただ実際に購入するのは、安い機種になるかもしれない。
 三菱、ビクターで5万円以下で変える機種がある。

    ― 単体チューナ+HDDレコーダ ―

I・O DATA
RecPOT M

  (売価 50,000円程度)
 

 録画メディアとして時代の寵児となっているのがHDDだ。
 「DVDレコーダーが売れている」というニュースは、
 「HDDレコーダーが売れている」と言った方が正しい。
 そう、一度HDDを味わうと、他のメディアが苦痛になってしまう。
 それほどHDDは魅力的だ。大容量データの蓄積・転送、
 そして高速動作でストレスフリーな操作が楽しめる。
 
 ただしリムーバルではないため、録画データは消すか、
 D−VHSなどにムーブしなければならない。
 チューナーと本機を買うと10万円は越える。
 これにD−VHSを買い足すのは結構キビしい。
 出力はi−LINKのみなので、D1にダウンコンバートして
 DVDに残すなんてこともできないため、本構成にするなら、
 「番組は問答無用で消す!」という覚悟が必要となる。
 
 単体のハイビジョンHDDレコーダとして人気なのが本機だ。
 160GBのHDDで、BSデジタルは14時間、地デジは17時間の
 録画ができる。番組を録画してこまめに見る分には充分だろう。

    ― チューナ内蔵HDD/DVDレコーダ ―

SHARP
DV-HRD200

  (売価 150,000円程度)
 

 地上/BS/CSデジタルチューナーを搭載したHDD/DVDレコーダ。
 アテネ五輪を当て込んでか、最近はCMでも見かけるようになった。
 ただ、「ハイビジョンが録れるDVD」と謳っているのは誤解を招きやすい。
 もちろんDVDにハイビジョンは録画できず、HDDのみとなる。
 本機はチューナーとHDDが一緒になっているため、連携力が高い。
 録画予約も簡単、i−LINKの相性とかいう不条理に泣くこともない。
 
 本機はハイビジョンをダウンコンバートしてDVDにムーブできる。
 ハイビジョンのままでは残せないが、比較的安価なDVDに落とせるのは
 便利だし、HDDレコーダのように「絶対残せない」という断崖絶壁感もなく、
 安心できる構成と言える。またD−VHSを繋いでムーブにも対応。
 「お金がない人はDVDで、お金があればD−VHSにどうぞ」
 という、ユーザーに選択肢を与えるスタイルは好感が持てる。
 
 本機は400GBという最大級のHDDを搭載、BSデジタルを34時間録れる。
 DVD部はRW方式。現在使用中の「DVR−515H」がRW方式なので、
 何ら問題ない。DVD部は標準的なスペックだ。
 
 ラインナップとして、250GBの「DV−HRD20」、160GBの「DV−HRD2」
 があり、それぞれ12万円弱、10万円弱となっている。
 チューナー+HDD/DVDレコーダとして考えれば、高くはないかもしれない。

    ― 結局貴様はどれにするんだ? ―

 チューナ+160GBのRecPOTと、シャープの160GBモデル「DV−HRD2」が
 ほぼ同じ値段なので、それなら一体型の方が便利に決まっている、
 ということでRecPOTが消える。あとは使い方次第で決まる。
 
 ハイビジョンライブラリを構築するならD−VHS!
 一体型の手軽さと、普段のHDDの便利さと、
 ハイビジョンはダウンコンバートしてDVDにするという
 割りきりが出来るならチューナー一体型HDD/レコーダ!
 
 ぐうぅ・・・実に悩ましい!
 すいません、結論先送りしていいですか?
 (実はチューナー一体型HDD/DVDレコーダとD−VHS両方買えれば
  何の悩みもなかったりしてw )