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ここはエディが思いついたAV機器に関する妄想・体験について語ったり、新製品についてコメントしたりするところです。

低価格プログレDVDプレイヤー

(2002.8.19)


わたくし実は、もう買っちゃったんですよ、プログレDVD。
「ホームシアター」の所には既に画像を載っけてます。
Victorの「XV-PZ330」です。目立ちますよね〜〜
D−VHSデッキを購入したのはいいが、S−VHSデッキは再生専用機としては手離せない。
すると、ラックからどれかがはみ出すことになってしまう。それは嫌だ。何とかラックの中で収めたい。
そこで、最近流行りの薄型DVDに目が行った訳です。
最近のはプログレッシブ出力に対応したものが多いし、そして安い!
DV−S5をYAHOOオークションで1万円以上で売れば、差額1万円とかで買い替えられちゃう!
そんな訳で、薄型・プログレDVDプレイヤーを物色していたのです。
今回は価格は3万以下、本体高さ約80mm以下、プログレ対応の3つを満たす機種に絞り、
PZ330を購入するに至った経緯を書いてみます。
なお、画質・デザインを重視、音声についてはデジタル出力を使うので、考慮しなかった。


Victor XV-PZ330
  (実勢価格:19,500円前後)
映像DACは10bit/54MHz。画質的な売りは「デジタル・ダイレクト・プログレッシブ」である。
映画ソースのDVDには、映像はプログレッシブの状態で記録されている。
一般的なDVDプレイヤーはこれを一旦インタレース信号に変換した後、
複雑なアルゴリズムを駆使して走査線補間をしてプログレッシブ信号を作り出す。
しかし本機では収録されているプログレッシブ信号をそのまま出力、
理論的には変換ミスのない、ピュアなプログレッシブ信号を出力することが可能となっている。
う〜む、かなり説得力がある。
そして副作用的な特長として、字幕のスダレ現象が発生しないという点がある。
一般的なDVDプレイヤーでは、前後のフィールドを合成して走査線補間をするのが原因で、
字幕の出現時・消え際で、字がクシ状になってしまう。これが、気になると止まらなかったりする。
私はこれが嫌なばかりに、テレビの2−3プルダウン機能をOFFにして見ていたりする。
マルチメディア面では、JPEG・MP3ファイルの再生に対応しているのも特長。
そして何より、このスタイリッシュなデザインはどうよ?!一目惚れしました(゜▽゜)/

TOSHIBA SD-3500
  (実勢価格:22,500円前後)
映像DACは10bit/54MHz。画質的な売りは「ハイ・レゾリューション・プログレッシブ映像回路」だ。
独自開発のフィルタにより水平解像度540本を確保するという。
DVDプレイヤーのスペック表示で、水平解像度は「500本以上」と表記するのが一般的だ。
「540本」と表記するのはそれだけ自信がある証拠だろう。
I/P変換のアルゴリズムは特にアピールされていない。
マルチメディア面では、MP3再生に対応。
デザインは、まあ普通かな。角ばったボタンはあまりよろしくない。

SONY DVP-NS715P
  (実勢価格:23,000円前後)
映像DACは12bit/108MHz、現在で最高レベルのスペックだ(上には14bit/108MHzがある)。
オーバーサンプリング周波数(108MHz)が高いと何が有利かと言えば、
詳細な説明は割愛するが、ノイズの少なさと解像度だ。
インターレース/プログレッシブ変換(以下I/P変換)は「バイ・ピクセル・アクティブIP変換」なる
アルゴリズムで行う。この技術は既に高級機「DVP-S9000ES」で定評がある。
フラグに頼らず画像からフィルム素材/ビデオ素材を識別、高速で処理を切り換える。
マルチメディア面では、MP3再生に対応。
デザインは・・・低価格プレイヤーの悪い見本だ。いかにも安っぽい。ダサイ。
「デザインも性能の一つ」という考えのボクには、このコストダウンの権化のような外観は頂けない。

PANASONIC DVD-XP30
  (実勢価格:23,000円前後)
映像DACは10bit/54MHz。画質的な売りは明記されていない。
が、実はファロージャ製のI/P変換回路「DCDi」を搭載しているらしく、ビデオ素材は高画質だ。
三菱のようにアピールするメーカーがある中で、なぜパナがアピールしないのかは不明。
マルチメディア面ではMP3再生に対応。
デザインは同社の最近の流れを汲んだミラーデザインを採用。
ブルーの表示部と合わせてなかなかスタイリッシュだ。
高さは業界最薄の52mm。ここまで薄くする必要があるのか?という愚問はさておき、
ビクターより3mm薄いだけなのに、やたらと薄く見える。

MITSUBISHI DJ-P510
  (実勢価格:25,000円前後)
映像DACは12bit/54MHz。画質的な売りは、ファロージャ製のI/P変換回路「DCDi」だ。
I/P変換は、フィルム素材では2−3プルダウンに基づいた手法を採るので
あまりミスは発生しないはずで、ビデオ素材のI/P変換の方が難しい。
ということはそれだけ差が出やすいのである。
本機は、既に高級映像プロセッサーのメーカーとして定評あるファロージャのICを採用、
ビデオ素材では最高レベルのはずだ。具体的には走査線がギザギザになるジャギー現象を抑え、
自然な映像を再現できるというもの。
マルチメディア面ではMP3再生に対応。
デザインは前面にアクリル透明パネルを採用、まずまずスタイリッシュか。

― 結論 ―

画質的には、ビクターの「ダイレクト出力」、東芝の「水平解像度540本」、
ソニーの「ハイ・オーバーサンプリング」、三菱の「DCDi」と、どれも拮抗している。
その中でも、私はビクターに惹かれた。原理的に変換ミスが発生しない方式であるし、
字幕のスダレ現象がなく映画に集中できるのも大きい。
また本体の厚みを比べてみると、
ビクター:55mm  パナ:52mm  ソニー:74mm  三菱:75mm  東芝:81mm
と、ビクター・パナは他機より2cm薄い。スペース的な問題もあってDVDを選ぶ俺には気になる。
デザイン的にはビクター・パナ・三菱だが、私個人的にはビクターが熱い。
よって、画質・デザインとも優秀、スペース的にも問題なく、それでいて最も安い(!)、
ビクターのXV-PZ330を彼女とすることに決まりました!


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