AV - eye
   
ここはエディが思いついたAV機器に関する妄想・体験について語ったり、新製品についてコメントしたりするところです。

DVDレコーダー想

(2002.7.27)

今月中にもDVD/HDDレコーダー、パナソニックのDMR−HS2を購入する予定だったんですが、
貯金の先行きが不透明な部分があって、少し様子を見ることになりました。
それと、いくつか考え事があったので、頭に引っかかっていたことを吐き出してみます。

― 画質 ―  

雑誌、HS2に関するネット上の書き込みなどを見ると、様々な意見が飛び交っている。
 「SPモードでS−VHSを凌ぐ高画質」
 「SPモードでも動きの部分での劣化が思いのほか少ない」
 「2時間半程までなら解像度は落ちないので使える」
という意見がある一方、
 「SPモードはブロックノイズがひどい」
 「サッカーを録画したら芝生がブロックノイズだらけ」
 「DVDレコーダーは便利なものであって高画質なものではない」
 「画質にこだわる人はD−VHSがいいでしょう」
という厳しい意見もある。
ただ、転送レートが10MbpsのXPモードの高画質は確かなようで、5MbpsのSPモードはなかなか厳しいようだ。
解像度こそほとんど落ちないようだが、輪郭付近にモヤモヤとしたモスキートノイズが出たり、
動きが激しいまたは明滅の激しい部分でブロックノイズとよばれるモザイクノイズが出る。
特にブロックノイズは視覚的に敏感に捉えてしまうので注意が必要だ。
アナログのVHSなどは、ノイズは画面全体に散見されるのに対し、
デジタル録画の場合は局所的に出る傾向にある。同じノイズでも性格がかなり異なるのである。
そんなわけで、通常番組保存用として使うのはXPモードか、
ぴったり録画を使ってXPとSPの中間を狙うことになるだろう。
そこで、ぴったり録画を使った時の、収録時間と転送レートの関係をグラフにしてみた。

収録時間と転送レートの関係

収録時間×転送レート=ディスク容量という、反比例のカーブになる。
これを見ると、XPモードから収録時間をほんの10分増やしただけで、転送レートは8.5Mbpsまで急落する。
収録時間ではXPとSPの中間となる90分では、転送レートは6.7Mbpsと、かなりの低下を示す。
収録時間と画質を天秤にかけると、7.5Mbpsとなる80分あたりが最適値かと思われる。
う〜む、DVD一枚80分か・・・。まあ長い番組は一旦HDDに録画して両面DVDに落とせばいいか。
それか要らない部分をカットして一面に収めるか。

― 音質 ―  

ドルビーデジタル256kbpsか・・・。上でも考察したように、リニアPCMはXPモードだけに限定されるので、
リニアPCM使う機会って実際あんまりないと思うんだよねー。
だから通常使うのはドルデジになる訳だが、これって不満は出ないのかな?
リニアPCMとの差がうんぬんではなくて、ドルデジに満足できるのかという部分ですよ。
でもレートが300kbpsのMDに不満を感じたことなど一度もないぞ。
圧縮方式が違うとは言え、レートは大差ないドルデジに不満が出るのか??大丈夫かもしれない。

― 機種 ―  

パナソニックのDMR−HS2に目をつけていたのですが、同じくHDD/DVDハイブリッドレコーダーの
東芝RD−X1とX2に目が行き始めました。若干安価なX2を取り上げると、
SPモードが健闘するという記事を目にしたのと、転送レートを手動できめ細かく設定できること、
音質が標準(192kbps)と高音質(384kbps)とリニアPCMの3種類の切換ができること、
編集機能が充実かつ簡単なこと、大容量80GBのHDDなどが長所ですね。
短所はプログレッシブ出力に対応してない点、操作する際の待ち時間が長い、DVD−RにVBR記録できない、
デカくて、スタイリッシュさという点ではHS2かと。
音は384kbpsなら大きな不満はないはず、これを常用できる。画質と音質を優先するならX2になる。
ただ、操作性はかなりトロいようだ。シーン削除で30秒、RAMを入れて読み込むまで30秒。
そんなに待てないぞ!!その他にも、何かする毎に待たされるようだ。

― ランニングコスト ―  

スペース的な問題もあり、常用するのは両面9.4GBタイプになるだろう。長瀬産業のHPでは、
カートリッジタイプが一枚1290円、カートリッジなしが960円となっている。
上の考察から片面80分と仮定すると、一枚には160分。160分で1000円。
現在のS−VHSを使用している状況だと、120分テープに3倍モードで360分記録している。
3パックで880円あたりが相場、1本は300円弱という計算だ。
また参考までにD−VHSは、近場の電器店では360分テープで900円程度。
ランニングコストを計算すると・・・

 DVD−RAM → 6.25円/分   D−VHS → 2.5円/分   S−VHS → 0.83円/分

DVDのコストの高さは抜きん出ている!ただ、CD−Rのようにメディアの価格が急落する可能性はある。

 ― DVDレコーダーを買えばDVDプレイヤーは要らない? ―  

どうやら、DVDレコーダーはDVDを視聴するには適していないようだ。
ディスクを挿入してから再生が始まるまで20秒あるいはそれ以上待つらしい。
字幕・音声切換ボタンがなくメニューで呼び出したりする必要があったり。
また、CDプレイヤーとして使う場合も、同様に再生がすぐ始まらない、
リモコンでランダム再生、ダイレクト選曲ができないなどがあるようだ。
DVDレコーダーは録画機と割り切り、再生専用にDVDプレイヤーを用意するのが一番幸せになれるようだ。

悩みはつづく・・・


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