AV - eye
   
ここはエディが思いついたAV機器に関する妄想・体験について語ったり、新製品についてコメントしたりするところです。

デジタル録画機想

(2002.7.5)

 S−VHSもそろそろ年貢の納め時かなーと思い、デジタル録画機を購入しようと思っています。
 選択肢としてはD−VHSかDVDレコーダーか、HDDかということになります。
 私の場合、現状ではS−VHSを使用していて、もっとキレイな画像をライブラリとして残したい!
 という思いから端を発したことなので、リムーバルメディアに限定。
 HDDは容量が増えてきたにしろ、限界があるわけで。。。

 D−VHSか。DVDレコーダーか。ここではテーマを設けて、比較をしていこう。
 

― 画質 ―  

 D−VHSはSTDモードで14.1Mbpsという高い転送レートを誇る。画質の点ではまず問題ないだろう。
 LS3モードもあるが、STDモードで5時間(300分テープ)録画できることを考えれば必要はないだろう。
 DVDでは高画質モードとされるXPモードで10Mbps、標準モードとされるSPモードで5Mbpsである。
 XPでは問題ないだろう。しかし60分しか録画できないことを考えると、むやみに使うことができない。
 SPの品質については人に依るようで、「満足できるギリギリの線」「XPとほとんど変わらない」などといった
 バラつきがある。SPでも解像度・色純度などはXPと大差ないようで、問題となるのは動きの激しいシーン、
 特に人間の目が気付きやすいブロックノイズである。サッカーなどでは厳しいようだ。
 ただ、さほど動きがないところではどちらもデジタルの長所で、安定感のある画像を見せるようだ。  

― 音質 ―  

 D−VHS、音質はMPEG1オーディオレイヤー2(384kbps)が規格だが、最近はオプションで
 リニアPCM(2Mbps)で記録できる機種が出てきたので、これなら理論的にはCD以上の音質なので、
 まず不満は出ないはずだ。この2Mbpsは画質の方から捻出されることになるのだが、
 レートに余裕があるので大した問題にはならない。
 DVDの方は2チャンネルのドルビーデジタル(256kbps)。圧縮方式が異なるので、レートの比較で
 音質云々を議論することはできない。リニアPCM記録ができるモデルもあるが、XPモードに限られる。
 60分の番組をPCM記録する機会と意義がどれほどあるかは不明。
 圧縮音声とリニアPCMの差は、かなり分かるようだ。それを大きく捉えるかどうかである。  

― ハイビジョン ―  

 これは大容量・高転送レートを誇るD−VHSだけの特権。
 ハイビジョン録画もできるHSモード搭載の高級機を買っても損はしないかもと思える。
 ただし問題は、i−LINKの相性などという話があること。最悪の場合録画できないといった事態となる。
 私の使用しているBSデジタルチューナーは松下のOEM製品なので、D−VHSも松下製でなければならない。
 なんとも使いづらい。消費者を第一に考え、動作しないような事態はなくして頂きたいものだ。  

― 操作性 ―  

 瞬間的な頭出し、録画は上書きの心配なし、編集も自在、DVD−RAMでは追っかけ再生が可能。
 非接触メディアのディスクならではの芸当だ。
 かつてMDがカセットテープに取って変わり、その利便性を知っているユーザーが惹かれるのは当然。
 それに比べるとテープというのは時代遅れ??という気もしてくる・・・。  

― 特殊再生 ―  

 D−VHSのサーチは規格で定められた定倍速でしか使えないし、スロー再生もできない。
 今までのVHSでできたことが出来ないというのは頂けない。  

― トラブル ―  

 接触式のテープならではの話で、ドロップアウト、ヘッドドラムにテープが絡む、断裂する等、
 走行性に一抹の不安があるのがD−VHS。
 まあ実際には断裂なんてことはないが、あり得ない話ではない。
 DVDでは非接触なので、再生中のトラブルはまずない。ディスク面に傷をつけたらアウトだけど。  

― 保存性 ―  

 テープ媒体は、磁性体を磁化することで記録を行っているが、その磁力は永遠ではない。
 デジタルなので、磁力の劣化が閾値を超えない限りは大丈夫だが、
 閾値を超えると途端にデータが読み取れなくなる、といったことが起こり得る。
 またテープとヘッドドラムは接触するため、磨耗という問題も避けられない。
 テープフィルムも保存状態によって経年劣化するため、将来断裂という可能性もなきにしもあらず。
 一方DVDでは、相変化記録方式という物理的な構造で記録を行うため、経年変化はほぼゼロ。
 非接触なので磨耗もなし、100年後でもまず大丈夫ではないか。  

― スペースユーティリティ ―  

 VHS一巻と、DVD一枚を比べれば、そりゃ断然DVDなのだが、
 収録時間を兼ね合いに入れれば、300分D−VHSと、XP記録DVD×5枚。
 または300分D−VHSとSP記録DVD×2.5枚。前者なら省スペースとは言えない。  

― ユーザー ―  

 D−VHSはD−VHSデッキでないと再生できない。
 DVDでは、DVD−Rで記録すれば大抵のDVDプレイヤーでは再生できるし、
 ローコストなDVD−RW対応のプレイヤーも多い。
 そのディスク構造上、DVD−RAM対応のプレイヤーは少ない。  

― 結局お前はどっちにするんだ ―  

 う〜ん、、、非常に悩ましいんですよねぇ(日本語の使い方間違ってるぞ)
 今のところは先進性と、トラブルのなさと、AV機器のスペース的に言ってDVDレコーダーかな・・・。
 スペースというのは、D−VHSを買ってもS−VHSは手放せないので機器が1台増える。
 DVDレコーダーはDVDプレイヤーに置き換えられるので機器は増えない、ということです。
 あとパナの大ヒットモデル、DMR−E30はプログレッシブ対応でDVD再生画像もレベルアップするし・・・

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