S−VHSもそろそろ年貢の納め時かなーと思い、デジタル録画機を購入しようと思っています。
選択肢としてはD−VHSかDVDレコーダーか、HDDかということになります。
私の場合、現状ではS−VHSを使用していて、もっとキレイな画像をライブラリとして残したい!
という思いから端を発したことなので、リムーバルメディアに限定。
HDDは容量が増えてきたにしろ、限界があるわけで。。。
D−VHSか。DVDレコーダーか。ここではテーマを設けて、比較をしていこう。
― 画質 ―
D−VHSはSTDモードで14.1Mbpsという高い転送レートを誇る。画質の点ではまず問題ないだろう。
LS3モードもあるが、STDモードで5時間(300分テープ)録画できることを考えれば必要はないだろう。
DVDでは高画質モードとされるXPモードで10Mbps、標準モードとされるSPモードで5Mbpsである。
XPでは問題ないだろう。しかし60分しか録画できないことを考えると、むやみに使うことができない。
SPの品質については人に依るようで、「満足できるギリギリの線」「XPとほとんど変わらない」などといった
バラつきがある。SPでも解像度・色純度などはXPと大差ないようで、問題となるのは動きの激しいシーン、
特に人間の目が気付きやすいブロックノイズである。サッカーなどでは厳しいようだ。
ただ、さほど動きがないところではどちらもデジタルの長所で、安定感のある画像を見せるようだ。
― 音質 ―
D−VHS、音質はMPEG1オーディオレイヤー2(384kbps)が規格だが、最近はオプションで
リニアPCM(2Mbps)で記録できる機種が出てきたので、これなら理論的にはCD以上の音質なので、
まず不満は出ないはずだ。この2Mbpsは画質の方から捻出されることになるのだが、
レートに余裕があるので大した問題にはならない。
DVDの方は2チャンネルのドルビーデジタル(256kbps)。圧縮方式が異なるので、レートの比較で
音質云々を議論することはできない。リニアPCM記録ができるモデルもあるが、XPモードに限られる。
60分の番組をPCM記録する機会と意義がどれほどあるかは不明。
圧縮音声とリニアPCMの差は、かなり分かるようだ。それを大きく捉えるかどうかである。
― ハイビジョン ―
これは大容量・高転送レートを誇るD−VHSだけの特権。
ハイビジョン録画もできるHSモード搭載の高級機を買っても損はしないかもと思える。
ただし問題は、i−LINKの相性などという話があること。最悪の場合録画できないといった事態となる。
私の使用しているBSデジタルチューナーは松下のOEM製品なので、D−VHSも松下製でなければならない。
なんとも使いづらい。消費者を第一に考え、動作しないような事態はなくして頂きたいものだ。
― 操作性 ―
瞬間的な頭出し、録画は上書きの心配なし、編集も自在、DVD−RAMでは追っかけ再生が可能。
非接触メディアのディスクならではの芸当だ。
かつてMDがカセットテープに取って変わり、その利便性を知っているユーザーが惹かれるのは当然。
それに比べるとテープというのは時代遅れ??という気もしてくる・・・。
― 特殊再生 ―
D−VHSのサーチは規格で定められた定倍速でしか使えないし、スロー再生もできない。
今までのVHSでできたことが出来ないというのは頂けない。
― トラブル ―
接触式のテープならではの話で、ドロップアウト、ヘッドドラムにテープが絡む、断裂する等、
走行性に一抹の不安があるのがD−VHS。
まあ実際には断裂なんてことはないが、あり得ない話ではない。
DVDでは非接触なので、再生中のトラブルはまずない。ディスク面に傷をつけたらアウトだけど。
― 保存性 ―
テープ媒体は、磁性体を磁化することで記録を行っているが、その磁力は永遠ではない。
デジタルなので、磁力の劣化が閾値を超えない限りは大丈夫だが、
閾値を超えると途端にデータが読み取れなくなる、といったことが起こり得る。
またテープとヘッドドラムは接触するため、磨耗という問題も避けられない。
テープフィルムも保存状態によって経年劣化するため、将来断裂という可能性もなきにしもあらず。
一方DVDでは、相変化記録方式という物理的な構造で記録を行うため、経年変化はほぼゼロ。
非接触なので磨耗もなし、100年後でもまず大丈夫ではないか。
― スペースユーティリティ ―
VHS一巻と、DVD一枚を比べれば、そりゃ断然DVDなのだが、
収録時間を兼ね合いに入れれば、300分D−VHSと、XP記録DVD×5枚。
または300分D−VHSとSP記録DVD×2.5枚。前者なら省スペースとは言えない。
― ユーザー ―
D−VHSはD−VHSデッキでないと再生できない。
DVDでは、DVD−Rで記録すれば大抵のDVDプレイヤーでは再生できるし、
ローコストなDVD−RW対応のプレイヤーも多い。
そのディスク構造上、DVD−RAM対応のプレイヤーは少ない。
― 結局お前はどっちにするんだ ―
う〜ん、、、非常に悩ましいんですよねぇ(日本語の使い方間違ってるぞ)
今のところは先進性と、トラブルのなさと、AV機器のスペース的に言ってDVDレコーダーかな・・・。
スペースというのは、D−VHSを買ってもS−VHSは手放せないので機器が1台増える。
DVDレコーダーはDVDプレイヤーに置き換えられるので機器は増えない、ということです。
あとパナの大ヒットモデル、DMR−E30はプログレッシブ対応でDVD再生画像もレベルアップするし・・・
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