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7月14日更新			H17年9月6日まで

自然のま々に生きるといふ。だが、これほど誤解されたことばもない。もともと人間は自然のままに生きることを欲してゐないし、それに堪へられもしないのである。程度の差こそあれ、だれでもが、なにかの役割を演じたがつてゐる。また演じてもゐる。ただそれを意識してゐないだけだ。さういへば、多くのひとは反発を感じるであらう。芝居がかつた行為にたいする反感、さういふ感情はたしかに存在する。ひとびとはそこに虚偽を見る。 だが、理由はかんたんだ。一口にいへば、芝居がへたなのである。 生きがひとは、必然性のうちに生きてゐるといふ実感から生じる。その必然性を味はふこと、それが生きがひだ。私たちは二重に生きてゐる。 役者が舞台のうへで、つねにさうであるやうに。 　　　　　　　　　　　　　　　　福田恆存著「人間・この劇的なるもの」より

平成十四年十二月十三日 文京区の三百人劇場に於いて 福田恆存生誕九十年記念會が開催 されました。構成は 第一部 ・テレビ東京「人に歴史あり」を上映。 第二部・福田�ｴ「父を語る」 第三部・シンポジウム　出席者 井尻千男・坪内祐三・富岡幸一郎 土井義士・司会・金子光彦 主催・福田恆存記念會 発起人 　富岡幸一郎　金子光彦　土井義士 　問い合わせ先 　tel/fax・042-726-1638 　メール

福田恆存生誕九十年記念會・第二部・福田�ｴ氏による「父を語る」は 雑誌「諸君」平成十五年四月号に掲載されました。 第三部・シンポジウムの内容をPDFファイルにしました。Adobe Reader導入済みPCであればお読み頂けます。またT-Timeでも発表いたしました。ご愛読お願い致します。電子書籍のページよりお入り下さい。 「�ｓc恆存氏のゐる風景」金子光彦著 批評家・作家の福田恆存印象記集 「言葉の救はれ−�ｓc恆存論」　副題・保守の言説の再生をはかるために　　　前田嘉則著 福田恆存研究の関連論文・福田恆存の言語論・書評集・近代文学アルケオロジーの掲載は未定です。