大熊猫

”山中にてカスミ網を仕掛けたら、モンスターが1匹引っかかったようなのでそちらに送付します。”

ある日1通の写真の入った封書(あとビックリマンが1枚入っていた)が”宇宙電気リサーチセンターに届いた。

この情報を封書で送ってきて下さった方は名を”すいか虫”さんと名乗った。
おそらく本名だろう。とある山中で山小屋を営んでいるという。

取材を敢行してみたが、あまりの恐怖に当時の事を思い出したくないとの事。

ただ一つ、すいか虫さんはこう仰った。

           「クジラよりはでかかった」

それにしてもどうだろう。ここまで鮮明に大熊猫の姿が写し出されたされた写真は今まで存在しなかったのではないか?
今までにも撮影を試みた者は何人もいたが、大抵は遠距離から撮影された不鮮明なものや、極楽とんぼの太った方みたいな人に変装させたいんちきな写真のみだった。

この写真をコロンビア大学ふしぎ生物科助教授、W.B.ローズ氏に提出し、分析してもらった所この様な調査結果が返って来た。

      「マガジンとじゃがりこ買ってきて、お金あとで払うから」

この調査結果が物語る様に、この生物は手先が器用で人の言葉を理解出来るという他の動植物とは一線を画す存在であるようだ。

そして近年、他にも目撃例が多発しているので、目撃者からの聴取を元に、特徴をあげておく事にする。

                     特徴

■やはり皆口々に”クジラよりでかい”と言う。

■帽子の中にはおやつが隠してあるようだ。

■中にはうちのお母さんに似ているという話もあった。

■ポピーザぱフォーマーを見ると人事とは思えない恐怖を感じるらしい。

■プリンのプールで泳ぐ夢を見た。



     ★すいか虫様、貴重な目撃情報ありがとうございました。
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   帰る故郷も今は無い

  見世物小屋の看板スタア

   世界は巡れど檻の中

 何処にも行けないフリーパス