「毎日コンビニ弁当にする」とか「家政婦を雇う」など思わず笑ってしまう
ような意見も出され,子どもたちもハタと困ったようです。
そこで,ちょっと強引ですが,
◆私は最初賛成意見でしたが,反対意見を聞いて「これは差別だな。
 女も働いて悪くないし,男が家事をやっても悪くない。二人で働いて二人で
 家事を分担。それが平等だと分かりました。良い勉強をしました。
■ 授業の感想
YU先生の小学校教育実践
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男女共生の時代へ…
男女共生教育アンケート!
女の人の中にも仕事をしたいと思う人がいるし,能力の高い人も
たくさんいる。また,男の人の中にも家事の得意な人もいる。
最後に授業の感想を書かせました。ちなみに授業後「賛成→反対」に考えの変わ
った子は12人いました。大人の古い考え方を変えるのは容易ではありませんが
柔軟な考え方のできる子どもたちには,男女共生の視点でこれからの時代を生き
てほしいと思います。感想をいくつか紹介しますね。
男女に関係なく人間として自分がしたい仕事を選ぶのが本当の姿
で真の平等だ。そのためには,家事を誰がするかというのは家族
みんなで話し合うべきだし男の人も家事を分担する必要があるの
ではないか。基本的には「自分のことは自分でする」のが大切だ。
と結論めいたことを話しました。
◆昔と違って決まっていた仕事が変わり新しい時代がやって来たのだと思った。
 将来結婚したら小学校で習ったことを思い出して家事などを協力したい。
◆きょうの話し合いでいろいろなことが学べました。
 僕の家もお父さんとお母さんが両方働いていますが,掃除や洗濯はお母さんが,
 食事はお父さんがするときがあります。僕もたまに食事の用意を手伝います。
 これからの家庭は,二人で分担した方が良いと思います。
◆男は仕事だけじゃなく,これからは仕事も家事もしなければならないと学んだ。
 僕は男は仕事だけで良いと思っていた。これからは家事もしなくては………。
◆「男は仕事,女は家庭」という古い考えが今だに残っているとわかった。
 原始時代などには「男は狩りをして獲物を捕らえてきて,女は家の中の仕事を
 してきた」。けれど,現代社会では女の人が出来る仕事はたくさんある。
 だから,女の人も働いて良いと思う。
だから男と女で区別するのはおかしい。家庭での男女のあり方は
それぞれ違って良いはず。「男だから,女だから」と決めつける
のは良くない。