1.ねらい
『 健康教育 授業の実際 』
自分の食生活を見直し,栄養のバランスのよい食事
をとろうとする意欲を持つことができる。
2.児童の実態
3年生は両学級とも給食の残飯が多く食べ物の好き嫌いも多い。
カレーライスやハンバーグのような炭水化物・脂肪・蛋白質が多
く含まれた物を好み,ピーマンやナスのような ビタミンや,
導入に文部科学省が作成した「食生活を考えよう 〜体も心も元気な毎日のため
に〜 」を活用し,好き嫌いがはっきりと出るだろうと予想される「今食べたい
ものバイキング」を行わせた。
4.子どもの感想
黄色の食品がとても多かったのでびっくりした。緑の食品がほとんどない。
僕が選んだのは肉ばかりで,野菜は1つも入っていなかった。
いろんな色の食品を食べないとだめだな。
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実践の成果
YU先生の小学校教育実践
総合的な学習の時間
3/4
野菜
にんじん
3.指導の流れと実際
そこで,より多くの児童が好き嫌いなく食べることが出来たり
給食を残さず食べたり出来るように,栄養のバランスのとれた
良い食事をとることの大切さについて考えさせたい。
次に,前時で学習した健康と食事の関連から栄養バランスをよくするために
食品を3つの働きに分類できるようにした。児童は第2学年の栄養教室で3つ
の分類を学習しているが,給食時の「赤・緑・黄」の分類の放送を聞いている
ときの様子などから,まだ十分に理解できていないことがうかがえた。
学習した3つの食品群の働きをもとに「今食べたいものバイキング」で自分が
選んだメニューに「赤・緑・黄」のそれぞれのシールを貼らせることによって
3つの分類を考えながら視覚的に自分の嗜好の偏りを実感させた。
そこで絵入りの楽しい食品分類表を提示し,食品は栄養面から大きく
「赤・緑・黄」 の3種類に分類できることを知らせた。
ここでは自分の好きなメニューを自由に選ぶという楽しさの中で 児童が興味・
関心を持って主体的に学習しようとする雰囲気を作ることが出来た。
カロチンが多く含まれる食品を嫌う傾向にある。アンケート結果
を見ても偏った栄養摂取による健康への危険性が感じられる。