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六門世界の構造について

著:グリーン=ヒル
訳:Yen-Xing
 

さて、これから述べるのは我々が住むこの「六門世界」の構造についての一つの仮説である。

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 古来よりの学説においては東西南北に四大エレメンタルを配置し、六門世界の上方と下方に聖と魔を配置した「四方精霊モデル」であり、その形を端的に表現するならば正8面体に近い形をそのモデルとしてきた。この学説はそれぞれの地方ごとに特色あるエレメンタルが強く顕現することから発生した説であり、広く一般に受け入れられている。

 それに対し、近年発表されたのが積層元素理論に基づく「積層ウェハースモデル」である。サザン大学院の若手を中心に研究、発表されたこのモデルは世界構成を6層のウェハース(そう、アイスクリームについているあのお菓子である)に近い形と見なしている。

この「積層ウェハースモデル」によると世界構成は次のような形となる。

第1層:聖界 太陽や月の内部がこれに当たる
第2層:火界 我々が受ける太陽の熱は此れに由来する。
第3層:風界 すなわち大気である
第4層:地界 我々が住まう大地そのものである
第5層:水界 地下深くを走る地下水脈である。
第6層:魔界 さらに地下にある我々のてが届かない領域である。

此れを示す証拠として
「大気は上方へ行けば行くほど薄くなるが此れは火界に近づいたからである。」
「水属性のモンスターが時折自由自在に移動するのは第5層の水界を移動しているからだ」
等の論を掲げている。

しかしながら、これらの論では各地方のエレメンタルの偏差を立証するには十分な証拠足り得ないのもまた事実である。そこで、仮説としてこの二つの構成を重ね合わせて見たいと思う。

まず、天界と魔界においてはそのままの位置で問題はないかと思う。次に4大エレメンタルの位置は中心部においては「積層ウェハース理論」を採用し、各地方へ移動するごとに従ってそれぞれのエレメンタルを配置する形を取りたい。

# 扇型の各エレメントが中心(サザン近辺)で「積層ウェハースモデル」の形で
# 4層重なっている状態を思い浮かべていただきたい。

この仮説モデルを「積層扇形モデル」と命名し、ここに発表を行いたい。願わくば、「絶対観察者」(あるいは別世界の観察者として)として我々の六門世界の真相を観察し、発表を行いたいものである。
 
 
 
 
 
 

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