続・白雪姫観察日記特別編
【白雪姫の日記】
著：トーレント＝ソール
訳：シスイ＝フロート
「ぅん〜〜〜〜。はぁ、おはよ、みんなぁ」大きく伸びをして、窓の近に居る早起きの鳥さん達にご挨拶。
お部屋の窓を開けて、顔を洗いに行くついでに手近な窓も全部開け放つ。
濁った空気が開放された窓から外へ駆け抜け、同時に新鮮な空気が室内に飛び込んでくる。「あ〜〜、いい風」
人間のお家ってどうしてこんなに壁ばっかりなんだろ？お城はもっとスッキリしてたのに。
少ししたらジェミナが起きて来て『ティア、寒いから窓を閉めてくれないか？』って言ってたの。
でもね、窓を閉めちゃうとせっかく入って来た風がまた閉じ込められちゃうからイヤって言っちゃった。
ごめんねジェミナ。
それから、ジェミナに「いってきます」してお散歩に行ったの。朝のお散歩はお城に居た時からしてたんだよ。
森で動物さん達と会って、空で鳥さん達と会うの。それから、フェアリーの子にも会って、一緒にお散歩したんだよ。
お家に帰るとジェミナが「しょくじ」に誘ってくれたけど、よく分からなかったから教えて貰ったの
…なんだかお話が長くて疲れちゃった。……だけど「しょくじ」が何かはわかったんだよ。
えっと〜、他には〜、あっ！お部屋の中を飛んでたら何かにぶつかって壊しちゃった。
ジェミナは笑って許してくれたけど、とっても痛そうな顔して溜息をついてたの……。
あとはねぇ、ジェミナは私が退屈してたのにずぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと机に向かって
『ウンウン』唸ってたんだよ。
何回も遊んでって言ってるのに、ちっとも聞いてくれないから沢山魔法を使ってこっちを向いてくれるのを待ってたの。
そしたらジェミナに魔法が当たっちゃって、とっても痛そうにしてた……ちょっと反省。
でもねっ！でもねっ！ジェミナとお話出来たから退屈は何処かに行っちゃったぁ。これって
「結果オーライ」って言うんだよね？
そのあとジェミナと一緒にお出かけしたんだよ。小さなお部屋に沢山人が居て窮屈そうな所だったけど
皆楽しそうにしてたし
なにより「はーぶてぃー」がとっても素敵だったの。でね、変な男の人達が五月蝿かったから魔法でやつけちゃった☆
変な人達が倒れたのを見てジェミナは『そろそろ帰ろうか？』って言ったの。
ジェミナは顔は笑ってたけど、声はちょっと痛そうだったの。……大丈夫かな？
私はよく解らないけど、ジェミナが痛そうだったから「うん」って答えてお家に帰る事にしたの。
お家に帰る途中で綺麗な物が沢山並んでるのを見つけたんだよ。
ジェミナは少し疲れた顔をしたあと笑顔で『寄って見るかい？』って言ってくれたのぉ。
それでね、それでねっ、ジェミナは綺麗な物と服を買ってくれたの。ありがとね♪
お家に着いてしばらくは綺麗な物を見てたけど、じっとしてると段々退屈になってきちゃった。
それでね、ジェミナの周りをクルクル飛んでたら『一緒に散歩に行こう』って言ったんだよ。
私はお部屋の中は退屈だから一緒に行く事にしたの。
ジェミナと一緒にお散歩に行くと「はーぶてぃー」のあったお部屋に着いたの。辺りは暗くなってたけど、
人は沢山いたんだよ。
でも、人が沢山居すぎて苦しそうだったから別の所をお散歩したの。
しばらくして、また「はーぶてぃー」のあるお部屋に入ったの。今度はさっきよりも人が居ないから大丈夫かな？
お部屋の中はとっても楽しかったよ。「はーぶてぃー」も沢山あったんだよ。それで、お部屋のおじさんが
「はーぶ」をくれたの。
これと、ティーセットがあればハーブティーが作れるって教えてもらったよ。
「るるる〜〜るるら〜〜るる〜〜るらら〜〜〜♪」お家に帰ってティーセットを見つけて、ハーブティーを作ったの。
何処かで聞いた曲を口ずさんで初めてのお茶会。
お茶会をしてると新しい服を皆に見せてないのを思い出したの。
朝と同じように森に行って、朝と違う動物さん達と会って、朝いた鳥さんは寝てる時間だから梟さんに会って、
少しお散歩。
それからぁー、お家に帰って「おやすみなさい」して寝るのぉ。
まだ、書きたいけど続きはまた明日ね〜。「みんな、お休みなさい……」明日もいい日でありますように
「ＺＺＺｚｚｚｚ…」
――某魔術学院図書館『四精霊調査論文』参照