総覧へ戻る
 
 

過酷な環境に生きる生物 小論.01

著:グリーン=ヒル
訳:Yen-Xing
 

此の六門世界では様々な生物相を見ることができる。草原での生活に適した物。森林に適応した物。
砂漠や火山など過酷な環境で生き抜く術を身につけた物。今回取り上げたいのはそういった過酷な環境で生きる、ある生物である

『フレアー・ジェリー』

超古代の魔法帝国時代に生息していたという幻の生物である。火口に生息していたという記述以外は此と言った情報もなく、昨年、ソラステルで偶然再発見されるまで、実体はほとんど明らかになっていなかった。

まず、どの様な生物かフレア・ジェリーをよく観察してみよう。この生物はスライムによく似た外見をしている。目や鼻、口らしき物はなく、スライムに極めてよく似ている増殖はスライム同様、体積の増加と分裂によって行われているがそのスピードはきわめて緩慢である。補食方法は偽足をのばし対象物を取り込み、吸収する
粘液体生物特有の方法を行っている。この生物は取り込んだ生命体により活力を増すことが調査により判明している。

近似種としては「ジェリー・マザー」「ムーンシャイン・プティング」などが居ることが判明しているが詳しい生態については調査が待たれるところである。

この生物は発見後、学院により絶滅危機種に認定されている。なお、絶滅に瀕した理由としては魔法帝国時代に乱獲が祟った為という学説が一般的である。また、乱獲された原因については魔法生物の材料とされたとの説が主流を占めている。
 

総覧へ戻る