三度キノコトリに留浦へ                   小山友叶
 
10月8日仲間と8時にこっちを出て9時10分山に入った。雨続きなので山が湿っている。山に入るとすぐに

アミタケが採れた。数は少ないけど先行き楽しみなキノコトリになりそう。珍しくホンネツが一株だが採れた。

ますます楽しみだ。クロカワの坪に到着したがどうやら先行者が居たようで収穫は無かった。コウタケの坪

も何にもなくアミタケの坪で一回分のキノコうどんが賄える程度採れただけ。小南は流石に山慣れしている

。ジグザグに山面を探しながら登る。その内に彼の姿が見あたらなくなった。笛を吹いても反応がない。仕

方ないので関口を待たせて尾根まで探しに行った。ついでにアミタケを探したがいくつも採れなかった。戻る

と二人が待っていた。ヤレヤレだ。下山の山道で躓き転倒したところに直径十五センチほどの竹槍のような

切り株があり、その鋭い切り口に肋骨をぶっつけた。デジカメをポケットに入れておいたのでデジカメが当た

った分、体のダメージは軽かったのだがそれでも一時は息が止まるほど応えた。重い籠を背負うことが出

来ず引きずって歩いた。木は横に切断するものだろうにあの切り口は斜めに切ってあった。酷い切り方だ。

1時40分に下山し、小河内ダムの手入れされた湖畔で小南持参の栗おこわをゴチになり帰宅。早速アミタ

ケをボイルして酒と醤油で佃煮にして二人の宅へウラベニのバター炒めと共にとどけ、我が家ではアミタケ、

サクラシメジ、ホンネツの三種で煮込みうどんを作り今年初の「キノコ入り煮込みうどん」を賞味した。やはり

ひと味違って美味しい。

留浦前の奥多摩湖は「アオコ」で緑色している。緑のペンキを溶き流したみたい。原因は家庭から出る洗濯

水によるものだろう。アオコによる腐敗の悪臭は発生していないが湖の美観は酷く損なわれている。例年

浮き橋には釣り人がいっぱいで賑やかなものなのだが一人も居なかった。

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