■資料
リニアは浮上方法により大別され、上海リニアで採用されたドイツで開発された吸引式はレールを抱きかかえ、下からレールに吸着する構造のため脱線の心配がなく、製造コストも安価に出来きるという。上海リニアの乗車率は当初のブームが一段落して減少傾向での為、対策として、2004年4月より片道75元であった運賃を50元に値引きし、往復割引切符の設定もした。一日平均乗車人数は4000人。しかし、この営業収入では金利3億元が支払えない現状となっている。北京〜上海高速鉄道建設にあたり建設コストを試算した、リニアは新幹線の5倍の建設費用がlかかるとの事。運賃は新幹線方式なら400元、リニアなら2000元になるという。このコストでは航空機に対抗できないため新幹線方式に決着した。更にもう一つ、開発期間が非常に短いということである。ドイツとの調印から僅か4年で営業運転開始とは・・・何という速さであろうか、中国の開発スピードの速さは鉄道においても驚きである。

投資金額:89億元、最終99.43億元(2004/4) 銀行借入60億元、年間金利:3億元。 
現状年間営業収入:1.3億元
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種 類 浮上方法 基本技術
開発国
名 称 浮上高 最高速度km/h 距離km 運転開始 車輌数と乗車人数
超電導
磁気浮上式
反発 日本 山梨リニア実験線 10cm 581 18.4 1997/4 4両編成
100人
常電導
磁気浮上式
吸引式 ドイツ 上海磁気浮上列車
ShanghaiMaglevTrain

上海磁浮交通発展有限公司
1cm以下 430 29.863 2004/1 6両編成
400人
愛知万博リニモ
東部丘陵線

愛知高速交通
6mm 約100 8.9 2005/3 3両編成
244人
HSST                
■リニア方式比較
■年表
日 付 内 容
 2000/6/30  中・独政府上海磁浮列車営業線可能性研究協議調印
 2000/8  上海磁懸浮交通発展有限公司設立
 2001/1/23  シーメンスと磁懸浮国際公司連合体調印
 2001/3  浦東新区工事開始
 2001/5  専用道路開通
 2001/7  軌道橋梁生産基地生産開始、1年で生産完了
 2001/9   
 2001/11  龍陽路駅高架完成
 2002/3  全線開通
 2002/7  
 2002/9  第1列車組立
 2002/12/31  朱鎔基首相とドイツのシュレーダー首相が試乗
 2003/1/1  単線にて3両編成列車試運転開始。一般に解放
 2003/3/5  命名権オークションにより2090万元(2.7億円)で落札、2年間、列車名を新湖房地産開発公司が「新湖明珠城」と命名
 2003/9  複線、折返し試運転
 2003/12  全線完成、審査検収
 2004/1/1  営業運転開始
 2004/4/15  運賃値引、往復割引開始。片道75元を50元に
 2004/4/16  上海万博事務局黄健之副局長は2010年上海万博の会場となる「上海世博園」まで開通させる計画発表
 2006/2/26  上海市と浙江省杭州市間175kmをつなぐリニアモーターカー建設計画が国務院が認可。建設総額350億元2010年開業予定
 2006/8/11  11日14時40分、龍陽路駅から回送中に車両火災が発生。15時40分頃までに鎮火。