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たそがれの時
  
笠置は、関西本線の中でも屈指の景勝地である。この地は古く1331年8月(元弘元年)
後醍醐天皇が鎌倉幕府の倒幕を計画したが、天皇の側近中の側近である吉田定房の密告により六波羅探題に発覚、幕府軍に御所を包囲された。

 天皇は、女装し、からくも脱出に成功、奈良東大寺に逃れようとしたが拒否され、この地に逃れた。

 笠置山山上にある笠置寺を居城に立て籠もり幕府軍と決戦に至る。笠置山は写真奥の山であるが、今も巨岩が連なった天然の要害である。そこで幕府軍は大規模な軍勢を派遣し、戦いに挑んだ。

 結果、後醍醐天皇は捕らえられ、隠岐島へ島流しされてしまう。世に言う「元弘の変」である。これを境に南北朝時代へと進み鎌倉幕府が崩壊の道を辿った。
  「笠置駅交換」
2005年 7月  関西線 笠置